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現地を見て分かること、群馬県インクルーシブ教育第1号モデル校

車椅子の伊勢崎市議会議員高橋のぶたかです。

 

群馬県が、今年度からインクルーシブ教育モデル校として、玉村町立上陽小学校での推進が始まっており、大変気にかかっていたので「インクルーシブぐんま」として松本基志群馬県議・鈴木敦子群馬県議・DPIの崔さんと岡部さんと私と介助者で、11月21日に視察に行ってきました。

 


まずは、概要を群馬県教育委員会様からと上陽小学校の校長・学年主任・担当・コーディネーターの方々から説明していただきました。

 

まず、先生方が、国連から障害者権利条約における対日審査で、日本は分離教育のままでインクルーシブ教育が進んでいないことへの勧告が出されていることをご理解されていたことに、安心感を持ちました。

この根本的な意識の共有が先生方で、できていないと上手くいかないでしょう。

 

ちなみに、インクルーシブとは、多様な特性の人たちが混ざり合い、お互いが刺激し合っている状態のことですが、イラストの方がイメージしやすいかと思います。


群馬県で最初のモデル校に、玉村町立上陽小学校がなったことが、ご説明と授業の様子を見学させていただき理解できました。

 

『上陽小学校が選ばれた理由』高橋の想像も含む

👉まず、1学年2クラスで、1クラス辺り20人前後であること。

👉全校258名で、肢体不自由3名・知的の学級6名・情緒の学級4名という、ある意味バランスが良く、最初のモデル校として適していること。

👉ブロックチーム担任制を行なっていること。

👉非認知能力・STEAM教育や先進的な取り組みを行なっており、新しい取り組みを受け入れる雰囲気ができていること。

👉児童が主体的で、実に伸び伸びしていること。

👉校長・主任・担当・コーディネーターの見識の広さと熱意があること。


群馬県のインクルーシブ教育が、上手く進んでいると高橋は受け止めました。

その理由として、

👉インクルーシブ教育に対して社会的に理解の広がりがまだ不十分のため、まずは県内で1校のみで始めたから。

👉無理のないスケジュール感だから。

👉県教育委員会で1名教員を加配しているが、玉村町として加配はしていないとのことですが、現在、無理をしていないので、たしかに教員や支援員を増やさなくても問題ないことが、ご説明と授業風景から確認できたから。


この、インクルーシブ教育の取り組みを3年後には全県に広げると山本知事はおっしゃっています。

そうなれば素晴らしいことです。でも、無理をしないスケジュールで進めていければいいのでしょう。

 

県の教育委員会の方たちもご理解されていますので、頼もしく感じました。

 

今年度から始まった群馬県のインクルーシブ教育モデル校について、「人を増やさないでインクルーシブ教育なんてできるわけなく、現場は大変だ。」などの様々なウワサを聞いています。

正直、私もそのように思っていました。

しかし、視察をして余計な心配だったことが分かりました。

 

 

国際感覚のある山本知事だから始められたことで、私もインクルーシブ教育は進めていくことが当然と思っていますので、応援していきたいと思います。


インクルーシブ教育を研究推進する高橋から、インクルーシブ教育の「群馬モデル」をつくっていくために2点提案します。

 

1. 「インクルーシブ教育」という考え方、県のモデル校の取り組みの現状などの情報発信をしていただきたいです。

そうすることで、様々なウワサや県民の意識も変わってくると思います。

 

2. インクルーシブ教育の参考事例を海外のみで終わらせない方がいいです。地理的・文化・慣習も異なるのであくまで参考にした方がいいと思います。

日本でも50年ほど前からインクルーシブ教育を実践している「豊中市」なども参考にするといいと思います。


群馬県インクルーシブ教育有識者会議も行なわれているようですので、注目していきましょう。

群馬県インクルーシブ教育推進有識者会議(第1回)結果

群馬県インクルーシブ教育推進有識者会議第1回会議 資料1~6



参考に、インクルーシブぐんま主催の「インクルーシブ教育について」2023.12.9 in Gメッセ群馬の写真を添付しておきます。


2023.2.5も行なっていました。

「インクルーシブぐんま」頑張っていますね笑。

今、大切な時期ですから頑張っていきます。

応援を、お願いします!