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「良い外国人の方が少ない」発言から多文化共生を考える

車椅子で伊勢崎市議会議員の高橋のぶたかです。

 

伊勢崎市議会も、6月議会が終わりました。

 

全ての議案が、賛成の全会一致となり、これだけを見れば平穏無事に終わったのか、となりますよね。

 

しかし、議案第57号の「第3次伊勢崎市総合計画長期ビジョン(基本構想)の策定について」において、所管の総務委員会で伊藤議員から『良い外国人の方(ほう)がはっきり言って伊勢崎市の場合は少ない』という発言がされました。

この件に関する上毛新聞の記事

 

一部の発言のみ、クローズアップされると本当に訴えたかったことが、かき消されてしまうので触れておきたいと思います。

 

伊藤議員は、多文化共生はもちろん大切とした上で、ゴミ出しなどの生活ルールなどの課題も直視をするべきということが、発言の趣旨でした。

 

高橋も、総務委員として、その場にいましたので、言いたいことは分かりました。

ただ、長期ビジョンという未来像の文言の是非を審議する場面で、現実的課題の議論をするのは違うかなと感じました。

 

現実的課題は、長期ビジョンの次のアクションプランや個別計画に盛り込むのが、万人に理解されやすいと思います。

 

 

今年度、伊勢崎市は、「SDGs未来都市・自治体SDGsモデル事業」に選定され、主な取り組みが多文化共生についてです。

https://www.city.isesaki.lg.jp/soshiki/siminbu/kokusai/tabunkakyosei/20264.html

 

たしかに、ゴミ出しなどの課題があることは承知しています。しかし、外国人が一部の産業の労働を事実上担っていることや長い年月をかけて伊勢崎市に外国人が増え、日本人の子供と共に学校生活を送っている現状もあります。

 

60カ国以上、15,000人以上の外国籍の方がいる伊勢崎市は、群馬県内35市町村中、外国籍人数が最多です。

伊勢崎市の人口は約21万人をある程度維持しているのは、減少し続けている日本人に対し、外国人が増加し続けているという実情もあります。

 

私は、伊勢崎市に外国籍の方が多くいることに賛成です。

しかし、まだ多文化共生ができているとは思っていません。

多文化共生は、行政だけではできません。

そして、伊勢崎市で上手くやっていければ全国の自治体の見本となります。

伊勢崎市が、「多文化共生」の先進地となるように、今回改めてしっかりと取り組んでいきたいと思いました。

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コメント: 3
  • #1

    けんもち (火曜日, 25 6月 2024 20:29)

    まだまだ排除の論理が働き、選別されている感を受けます。DETを通して、固定観念では、先行きは不透明ですよね。しっかりと、誰でもが受け入れられる社会構造の変革を求めます。

  • #2

    えのき (火曜日, 25 6月 2024 21:29)

    ゴミ出しだけでなく、生活上のルールを守れない日本人もたくさんいます。良い外国人が多いと言うだけでは、何も解決しないと思います。伊藤市議の全体の話を理解しているわけでないですが、批判は誰でもできます(何処かの党のように)。どうすれば多文化共生できる環境が創れるかを市民皆んなが考え、動くことが大事かと。市議であれば現状を批判するのでなく、リーダーシップをとり、全住民(日本人も外国人も)を巻き込んで行動して欲しいですね。何もできない自分が、偉そうなこと言って恥ずかしいですが。

  • #3

    ほーほー (水曜日, 26 6月 2024 11:26)

    『良い外国人の方がはっきり言って伊勢崎市の場合は少ない』という伊藤議員の発言がすでに差別的だと思います。そもそも何を根拠にしているのかわかりません。
     伝えたい内容ではなく、この発言が差別的だと思います。#1のけんもちさんが書かれている排除の論理が問題です。