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最終決定機関である議会に多様な人材の重要性

車椅子で伊勢崎市議会議員の高橋のぶたかです。

 

8月18日㈮群馬県市議会議長会議員研修会(会場:藤岡市みかぼみらい館小ホール)へ行ってきました。

群馬県内の市議会議員の参加は基本的に任意ですが、およそ250名ほど集まっており、関心の高さがうかがえました。

 

演題:多様な人材が参画し住民に開かれた地方議会の実現

   ~「住民自治の根幹」としての議会の作動~

講師:大正大学社会共生学部公共政策科教授 江藤俊昭 先生

 

私が、特に重要と感じた箇所

1. 日本の政治は男性ばかりで、まだ女性議員は2割程度。女性議員の比率を増やし、それをキッカケに若者や障害のある人など多様な人材が議員になっていくべき。

2. 首長は、予算提案できるが、最終的に決めるのは議会である。よって二元代表制の地方議会の議員の権限は大きいことを改めて認識すべき。

3. 多様な人材により議論が活性化する。ということは、多様でない(偏っている)人材の集まりは、議論が活発にならず、政策競争も生まれにくい。

4. 議会改革は、大切で議会基本条例制定後、実効性のある具体的な活動を行っていくことが大事。

 

伊勢崎市議会は、現在29名。男性23名、女性6名。もう少し女性の比率が増えるといいと思います。

 

問題は、会派というグループの偏りです。

ひとつの会派が大きすぎて単独過半数以上、他の会派が小さすぎることです。

最大会派は男性17名、女性ゼロというバランスも特徴的です。

 

このような偏りが大きいと、多様な意見が出にくく、議論が活発になりにくい構造となります。

幸い、現在、政策がおかしな方向へ進んでいないので、問題は生じていませんが、市長へのチェック機能としてはいかがなものかと感じています。

 

私が所属する有志会は、第2会派といえ4名と少数です。少ないというのも問題ですから、今後努力していきたいと思います。

一方、伊勢崎市議会には、多様な人材である高橋がいます。障害のある議員は、おそらく群馬県内でも高橋のぶたか、ただひとりです。

そのような意味からも、議会で多くの議員が障害のある人やマイノリティと言われる社会的少数派の方々への発言が多く、市政にも反映されていると感じています。

 

今回の研修会場が、藤岡市みかぼみらい館で一般の伊勢崎市議会議員はバスにて行きました。車椅子の私がバスに乗れないため、スロープ付の車両の伊勢崎市の公用車で行きました。

駐車場には、藤岡のスタッフが、スロープ付車両の場所を確保してくれていました。

会場には、車椅子席もありました。

車椅子の議員の高橋も、不自由なく研修に参加することができました。

 

最近、伊勢崎市の公用車にスロープ付の車両を購入してくれたようです。伊勢崎市の職員にも車椅子の職員が何人もいます。

 

当事者が活動すれば、必ず世の中は変化し、ユニバーサル化され、結果、誰もが暮らしやすい社会になっていきます。

多様な人材、多様な考えが尊重される世の中にしていきましょう。

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コメント: 2
  • #1

    石井 (月曜日, 21 8月 2023 08:10)

    様々な環境や状況、多様な価値観で成り立っているのが今の現代社会だと感じます。

    他地域ではありますが、
    影ながら応援させて頂きます。

  • #2

    高橋のぶたか (火曜日, 22 8月 2023 22:11)

    石井さん、おっしゃるとおりですね。
    様々な意見が発言しやすく、みんなで建設的に考えていける雰囲気作りが大切ですね。